2025年2月24日、東京・有明アリーナで行われたボクシング興行「Prime Video Boxing」 11」にて、那須川天心(26=帝拳)が、前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)と契約体重119ポンド(約53.9kg)の10回戦で激突、ジャッジ3-0(98-92、97-93、97-93)の判定勝利を収めました。
この勝利により、那須川天心はプロボクシング転向後6連勝を達成。世界タイトルマッチへの道を確かなものにし、その名をさらにボクシング界に刻み込みました。
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試合の展開:終始攻勢を維持し、元世界王者を圧倒
この試合は、天心にとって世界タイトル戦線に向けた試金石と注目されていました。対するモロニーは、2023年5月にWBOバンタム級王座を獲得し、昨末まで世界王者として活躍した実力者。経験と実績で相手を前に、那須川がどのような戦いを見せるのか注目が集まっていました。
はじめに:スピードとリズムである程度有効打を重ねる
試合開始直後から、那須川は得意のスピードを考慮しながら距離をコントロールし、軽快なフットワークでモロニーの攻撃をかわしつつ、有効打を積み重ねました。
留意点:最初の危機を乗り越える
6回、モロニーの右側のストレートを被弾し、那須川はプロボクシング転向後初めて膝を折るシーンがありました。場内には一瞬緊張があったが、那須川は冷静に対応し、すぐに見極めを立て直します。
終盤:天心の技術と精神力が勝利を決める
後半に入って、那須川は再び試合を支配し、持ち前のスピードとじっくりなカウンターでモロニーを翻弄した。 特に7回には、右上からの連打でモロニーをグラつかせ、試合の流れを完全に引き寄せました。
判定は、98-92、97-93、97-93の3-0で那須川の完勝。会場は歓喜に包まれ、那須川自身もガッツポーズで勝利を喜びました。
試合後のコメント:那須川天心「一人前のボクサーになった」
試合後、那須川はリング上で「一人前というか、男になったかな」と笑顔で語りました。 さらに、「ボクシングの厳しさを体感できたし、これを乗り越えたことで自信になった」と成長を実感している様子でした。
また、「世界戦?もうやるしかないですね」と、次戦でのタイトル挑戦にワクワクを見せました。試合を観ていたWBAバンタ級ム王者・井上拓真(大橋)も「天はもう世界戦にふさわしいレベル」とコメントしており、関係者の間でも次戦での世界タイトルマッチの可能性が視野にあります。
ボクシング界の反応と今後の展望
1. モロニーが証明した那須川の実力
モロニーは試合後、「彼のスピードは本物だった」と称賛の言葉を贈られた。元世界王者を相手にここまでの試合ができたことで、那須川の実力が世界レベルであることを証明する一戦となった。
2.世界戦へ向けた選択肢
那須川がターゲットとするバンタム級には、以下の世界王者が存在します。
- WBA王者: 井上拓真(日本)
- WBC王者:アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)
- IBF王者:エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
- WBO王者:ジェーソン・バン・ロサ(フィリピン)
関係者の話によれば、2025年秋にも那須川の世界挑戦が実現する可能性があるとのことです。
3. 井上尚弥との対戦、バンタム級戦線の注目
また、この選抜にはPFP(パウンド・フォー・パウンド)の呼び声高い井上尚弥がスーパーバンタム級(55.3kg)に君臨しており、那須川もどれもこの一流での挑戦を検討に入れています。
井上尚弥との共闘、そしていつか実現するかもしれない直接対決……那須川の今後の動向から目が離せません。
まとめ:那須川天心、世界戦へ王手!新時代のボクシングスター誕生
プロ転向から約2年、那須川天心はついに世界タイトルマッチへ手を置く位置にたどり着きました。元世界王者モロニーを撃破し、試合を重ねるごとに彼は進化を続ける那須川。が「ボクシング界の新たなスター」としてどこまで駆け上がるのか、2025年は彼にとって大きな飛躍の年となるでしょう。
世界挑戦の発表は、もうすぐそこに迫っています。
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