2025年3月9日、大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)で行われた北海道コンサドーレ札幌VSジェフユナイテッド千葉の試合で、千葉のFW呉屋大翔選手がゴールを決めた後、サポーターのもとへ駆け寄ろうとして約2.8メートルの高さから落下しました。幸いにも大事には至りませんでしたが、過去にも同様の事故が発生しており、スタジアムの安全対策が改めて問われています。
札幌ドームでの過去の落下事故
札幌ドームでは、これまでに選手がゴール裏の看板を越えた際に落下する事故が2回発生しています。
- 2009年3月:ベガルタ仙台の菅井直樹選手が同様にゴール裏で落下。
- 2019年3月9日:北海道コンサドーレ札幌のアンデルソン・ロペス選手が落下。
これらの事故は、今回の呉屋選手の落下と類似しており、札幌ドームの構造的な問題や安全対策の不備が指摘されています。特に、ゴール裏の看板裏に5cmほどの隙間があり、選手が気づかずに踏み出してしまうケースが続いています。
選手と関係者の反応
呉屋選手は事故後、SNSで「無事である」ことを報告しましたが、試合中は一時的に緊張が走りました。サポーターやチームメイトも彼の安否を心配し、一時試合の雰囲気が変わる場面もありました。
事故を受けて、選手や関係者からは「ゴール裏の看板に注意喚起の表示を設けるべき」「フェンスを設置するなど、安全対策を強化すべき」との声が上がっています。試合中の興奮状態にある選手が無意識にゴール裏に駆け寄る状況を考えると、抜本的な対策が必要です。
札幌ドームの今後の安全対策
今回の事故は、1999年のJ2開幕戦以来、3回目の選手落下事故となります。過去の事故と同じ3月に発生している点も注目されており、安全対策の強化が急務とされています。
スタジアム運営側も、今後の試合やイベントに向けて「既存の安全基準の見直し」「選手やスタッフへの事前説明強化」「看板やゴール裏の構造変更」などの対策を検討していることを明らかにしました。
今回の呉屋選手の事故をきっかけに、札幌ドームでの安全基準がどのように改善されるのか、今後の動向が注目されます。

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